USER'S VOICE

東急百貨店本店 和洋酒売場/藤巻暁さん × BIRDY. TABLE デキャンタ

main

時短と味の多様性を実現するデキャンタで
自分にフィットする味わいを探して

バーディとの出会いは高機能なグラスタオルから

「ワイングラスを拭く時間が、半分に短縮できたんですよ」
と笑顔で語り始めたのは、東急百貨店本店勤務の藤巻暁さん。
「じつは2〜3年前に他社のグラス専用タオルを使い始めて、『これ以上の品質を持つタオルはないだろうな』と愛用してきたんです。でも1年前、知人から『もっとすごいタオルがある』とBIRDY. Supply(以下、バーディ)のグラスタオルを薦められて。なんでもまず試してみる性格なので、すぐ入手。そうしたらもう、あまりの便利さに驚いてしまいました」
過去に幾多のグラスを扱い、拭き上げが得意だと自他ともに認めていたものの、1つのクリスタルグラスをきちんと磨き上げる所要時間が1分程度かかるとして、それが、バーディのグラスタオルで約30秒にまで短縮されたとか。
「今までの人生でグラス拭きに費やした時間が無駄だった、とさえ思った」
と感激した藤巻さんが、ふと
「同じブランドなら、グラスタオル以外のグッズも優れているのでは?」
と思いつき、次に試したのがBIRDY. TABLE(以下、バーディ)のデキャンタでした。

では、このデキャンタを使うと実際にワインがどう変わるのでしょう?
藤巻さんは3種類のワインを用意して解説してくれました。

デキャンタ右回しor 左回しで味の変化を実証

最初に抜栓したのはニュージーランドのスパークリングワイン、クラウディ・ベイ「ペロリュス」。
グラスを3つ並べ、「ボトルからそのまま」「デキャンタに注いで右回し」「デキャンタに注いで左回し」を比較していきます。
というのも、一見なめらかなデキャンタ内部は右回りの研磨によってミクロン単位の凸凹が残されており、それに沿わせるか、逆らわせるかでワインの香りと味わいが変化するからです。
「デキャンタを使わず試飲しますと、泡がやや大粒。グレープフルーツなどの柑橘が香り、酸がシャープで清涼感が楽しめるワインであることが分かります」
続いてデキャンタに1杯分のワインを注ぎ、そっと底を時計回りの方向に3回振りました。
「ガラスのデキャンタを使うとき、香りを立たせるためガンガン振ることもあるんです。バーディのデキャンタは、数回軽くまわすだけで効果が出るんですね。右に回したものは、泡のキメが細かくなり、よりクリーミーな口当たりです」
勢いのある泡に隠されていたワインの風味が、より前面へと出てくる印象になりました。
時計回りとは逆の左方向に3回振ったものは、
「デキャンタ不使用のものと比べて、不思議と泡の勢いはさほど変わりませんが、柑橘の香りに加えてアプリコットや南国のフルーツの香りが楽しめます」
1本のワインから、3パターンの味わいを作り出すことに成功しました。

合わせる料理やシーンを、グラスごとに変えていける

「次は、デキャンタによる変化がとても表れやすいワインですよ」
と藤巻さんが取り出したのは、フランスの白ワイン、ウィリアム・フェーブル「シャブリ2017」。
「そのまま飲むとシトラスやライムの香りが特徴的で、酸味にはキレがあり、苦みも強い。塩焼きした魚のような、レモンをかけて食べる料理にマッチすると思います」
そして、デキャンタで右回し3回。
「回す前は硬質の水のようだったのが、今度は軟質の水のような舌触りに。洋梨の香りが出て、鋭角的だった酸が穏やかになりました。同じ魚介類でも、ホタテを軽くソテーしたような料理に合いそう」
最後に、デキャンタで左回し3回。
「酸味がよりシャープに、またクリスピーな風味が強まりました。オレンジの皮のような苦みも強く、頭から食べられるシシャモ、山菜など、苦みを持つ料理と一緒に楽しみたいですね」
デキャンタを使うことで、料理とのマッチングにも変化が産まれます。

赤ワインは、イタリア産のオッデーロ「バローロ クラッシコ 2014」でトライ。
デキャンタは渋み成分であるタンニンの性質を大きく変えるため、藤巻さんはあえて強固なタンニンを豊富に含むバローロをチョイスしました。
「色調は少しオレンジ系で、見た目は年月による熟成があるかと思われるのですが、飲むとまだまだ硬い。アタックは強くないけれど、酸は強く、後からギューッとタンニンが迫ってきます」
右回しを施したワインは、
「質感がつややかになったような印象。強い渋みのインパクトはなくなり、スミレやダークチェリーが香るエレガントなスタイルに。ワイン単体で飲むなら、これですね」
ならば左回しもタンニンが柔らかくなるかと思いきや、
「いえいえ、タンニンはさらに活き活きと主張してきました。香りはアニマル系が強調され、ジビエ料理などと合わせたいです」

手入れが簡単で気兼ねなく使える点も高評価

バーディのデキャンタ効果で一番の収穫は゛眠っていたワインを短時間で覚醒させてくれること”と藤巻さんは確信しています。
「飲む1日前に抜栓しておかなければならないバローロのようなワインも、瞬時に1杯単位で味わいを変えられる。グラスタオルと同じく、デキャンタも時短を実現できるアイテムなんです」
続けて、一般的なガラス製デキャンタと比較しての長所を列挙。
「ガラス製のデキャンタは落としたら割れますが、これなら割れることもなく、手入れが極めてシンプル。また、一般にデキャンタの形状は口の部分がかなりすぼまっており、奥まで手が届きません。透明なガラスの内側をキレイに拭きあげることはほぼ不可能で、使っていくうち底にワインのシミが残りがちです。しかしバーディのデキャンタは、コンパクトで持ちやすい形ながら、割と大きな手の方でも底までキレイに拭きあげることができます。これだけ優れた機能が備わっているのに、見た目はスタイリッシュで、バーカウンターなどに置いておくだけで様になる。グラスに注ぐとき、液だれしない点にも驚かされます」
デキャンタの使い方については、゛右回しは荒々しさが取れてスムーズになる”、゛左回しは味わいが混然一体となる”などの傾向を掴み始めた藤巻さんですが、多種多様なワイン1本1本にもたらす効果はまだ研究の余地あり、とか。
「右回しや左回しの考え方に、不思議な可能性を感じます。そのワインが持つ個性を強調してくれたり、強すぎる個性を穏やかにしてくれたりする効果だけでなく、もしかしたら、ワインの奥に隠れていた別の魅力が、バーディのデキャンタを使うことによってさらに浮き出てくるのでは。右に3回、左に3回振ったらどうなる? 40回以上振ったら? 普段はデキャンタを使わないようなワインで試してみたら? 皆さんご自身であれこれ試し、いちど体感してほしいですね」


プロフィール

藤巻暁さん

アカデミーデュヴァン講師、J.S.A.認定シニアソムリエ、WSET®アドヴァンスト・サーティフィケイト。30年以上に渡るワインの経験とソムリエとしての豊富な知識を持ち、現在は東急百貨店本店和洋酒売場にてワインの案内役やセミナー講師を務める。

プロフィール

東急百貨店本店 和洋酒売場 <THE WINE>

〒150-8019
東京都渋谷区道玄坂2-24-1 地下1階
03-3477-3582〈和洋酒売場直通〉
営業時間:10:00−20:00(地下1階)