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水新はなれ 紅フォン/寺田泰行さん × BIRDY. Supply グラスタオル

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雑誌「ワイン王国」連動企画
手放せなくなる“革命的タオル”

“ピカピカのグラス”サービスマンの心意気の表れ。
だが、グラス磨きにはけっこう時間がかかるのも事実。
今年、ソムリエやバーテンダー待望のタオルが誕生した。
“革命”ともいえるその実力とは?

「以前、グランメゾンに勤務していた時は、グラスの管理が大仕事でした。大きなイベントで1日1000脚ものグラスを磨いたこともありました。するとタオルが足りなくなり、乾くのを待つ“タオル待ち”になることも。これ、その時にほしかった!」
 そう言って笑うのは「水新はなれ 紅フォン」オーナーソムリエの寺田泰行氏だ。寺田氏が手にしているのは「BIRDY. Supply」の『グラスタオル』。出合って1カ月、すでに手放せなくなった。タオルでグラスを包み、キュキュッと磨いて5〜6秒。ピカピカの仕上がりに、さすがプロの技……と驚くと「いえ、これはタオルの実力です」とにっこり。

 開発したのは、自動車部品の製造で信頼ある、創業67年の「横山興業」。取締役の横山哲也氏が「ブランドの発展のため、金属加工以外にも新たな挑戦を」とスタートさせた企画だ。
「知人のソムリエから『吸水性と速乾性に富んだタオルを探している』と聞いたことがきっかけでした」と横山氏。同社は、自動車の金属パーツ製造で培った研磨技術を生かした『デキャンタ』や『カクテルシェーカー』の製造などでも知られるが、飲食店で広く使えるツールとして開発を決 意したという。
 そして独自開発したのが、特殊なマイクロファイバーとポリエステルの混紡生地だ。マイクロファイバーは繊維の分割度が高いほど汚れを落とす力は強くなるが、反面、滑りが悪くなる。横山氏は「人が使うものだから手にやさしいものにしたい」と、マイクロファイバーとポリエステルの“ブレンド比率”にこだわり、滑り性と手触りの良さを追求した。そして完成後、知人のバーに置いたところ、大きな反響があり、リピーターが急増したという。この人気について、寺田氏はこう語る。
 「私がタオルに求めるのは、吸水性、速乾性、耐久性、デザイン性の四つ。Birdyグラスタオルはこれらをすべて備えています。2度拭きしなくて済むので、作業効率も上がる。これは店側にとってとてもうれしいこと。そのぶんお客さまとの会話が多くなり、サービス向上につながりますからね。加えて、リネン費が抑えられるのもありがたい。1枚のタオルでこんなに作業がラクになるとは。これはもう“タオル革命”ですね」

「BIRDY.」はゴルフ用語から命名。ゴルフの規定打数を店での作業に例え、“少なくて済むように”という願いを込めた。『グラスタオル』はMサイズ(40×70センチ)と、Lサイズ(40×90センチ)がある。写真で寺田氏が使用しているのはLサイズ





プロフィール

水新はなれ 紅フォン

「トゥールダルジャン 東京」で修業した寺田氏が、2018年9月に開業。中華とワインが楽しめる
東京都台東区浅草橋2-1-1
TEL.03-5839-2077


No.108 THE WINE KINGDOM 14
text by Kimiko ANZAI
photographs by Kentaro TAKIOKA